WEEE(Waste Electrical and Electronic Equipment)指令とRoHS(Restriction of Hazardous Substances)指令は、欧州連合(EU)における電子機器とそれらの部品に対する規制を定めた法的な枠組みです。
1. **WEEE指令(電子機器廃棄物指令)**:
- **目的**: WEEE指令は、電子機器廃棄物の適切な処理とリサイクルを促進し、環境への悪影響を最小限に抑えることを目的としています。
- **対象**: 指令の対象は、家庭用および業務用のすべての電気および電子機器です。
- **責任者と責務**: 製造業者は、製品の廃棄物処理を行う責任があり、一定の基準に基づいて廃棄物をリサイクルする必要があります。また、製造業者は製品に対する適切な処理方法を消費者に提供する必要があります。
2. **RoHS指令(有害物質制限指令)**:
- **目的**: RoHS指令は、電気および電子機器において特定の有害物質の使用を制限し、環境および健康への悪影響を軽減することを目的としています。
- **対象**: 主に電気および電子機器の部品や材料が対象で、制限対象の有害物質には鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)が含まれます。
- **責任者と責務**: 製造業者は、制限対象の有害物質を製品から排除するか、規定された基準以下に維持する責任があります。製品に対してRoHSコンプライアンスの宣言を行う必要があります。
これらの指令は、欧州連合内で製造および販売される電気および電子機器に対して義務付けられています。これにより、持続可能な製品設計と環境への影響の低減が奨励され、廃棄物処理における問題の一部が緩和されています。
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